なぜ、本屋をつくるのか。
本を出版する仕事をして、20年以上が経ちました。ぼくの本は少しずつ増えていく。その一方で、まちの書店は減っていく。そんな現実があります。
パリに移り住んで感じたのは、このまちには本当にたくさんの書店があって、本を読むことが日常の中にある、ということ。それが、とても素晴らしいと思いました。
そして同時に、忙しすぎる日本の人たちに、少しでも余白を届けたいと思っていました。ただ本を買うだけではなく、ゆっくりお茶を飲みながら、パンをかじりながら、本を片手に過ごす。そんな余白の時間を届けたいと、ずっと思っていました。
人がたくさんいる東京につくるのが、いちばん効率がいいのかもしれません。でも、1号店はやっぱり、生まれ育った地元・山形につくりたい。その思いが、この本屋につながりました。



